●順序尺度以上:順序尺度・間隔尺度・比例尺度のいずれかである場合です
●間隔尺度以上:間隔尺度・比例尺度のいずれかである場合です

名義尺度
単に区別するために用いられている尺度。
例えば、血液型でA型・B型・O型・AB型を、 それぞれ0・1・2・3と数値に対応させたもの。
これらの変数の平均値を求めてもまったく意味がありません。

順序尺度
大小関係にのみ意味がある尺度。
例えば、治療効果の判定において、 悪化・不変・改善・著効を、それぞれ-1・0・1・2と数値に対応させたもの。
平均値は定義できないが中央値は定義できます。

間隔尺度
数値の差のみに意味がある尺度。
「距離尺度」とも呼びます。順序尺度の性質も備えています。
例えば、温度が10℃から15℃になったときに、50%の温度上昇があったとはいいません。 温度が10℃から15℃になったときも、100℃から105℃になったときも、 ともに5℃の温度上昇です。そして、5℃という数値には意味があります。

比例尺度
数値の差とともに数値の比にも意味がある尺度。
「比尺度」とも呼びます。順序尺度・間隔尺度の性質も備えています。
例えば、体重は50kgから60kgになったときと、100kgから110kgになったときとは、 同じ10kgの増加であっても、前者は20%増、後者は10%増です。 また、比が定義できるということは絶対零点を持つことと同じことを表します。