ヒトゲノム情報解析分野(Department of Human Genome Research)

 本分野は、ヒトゲノム研究に必要な高度な実験機器を揃え学内のゲノム研究者に提供するとともに、ヒトゲノムプロジェクトに貢献する情報解析手法やソフトウェアの研究開発を行っています。また、大阪大学内での分子生物学研究のため、遺伝子情報解析分野と協力して遺伝情報解析を目的としたコンピュータ利用の支援や共同研究を行っており、特に三次元グラフィックスを用いた蛋白質、核酸の高次構造解析を受け持っています。

1)ヒト遺伝子コーディング領域予測を目的とした階層型ニューラルネットワークの改良

 近年、Grailに代表されるように、ヒト遺伝子のコーディング領域の予測を階層型ニューラルネットワーク(ANN)を用いて帰納的に行おうという試みが始められています。本分野では、この手法を改良すべく、階層型ANNの基礎的改良を試み、ヒト遺伝子のコーディング領域の予測に活用すべく研究を行っています。また、ANNに関する基礎的知見を基に、様々なデータを利用して階層型ANN手法の熟成を計るとともに、ヒト遺伝子のコーディング領域の予測をより確度高く行うソフトウェアの開発を計画しています。

2)実験分子生物学研究者のためのグラフィックユーザーインターフェース開発

 遺伝子情報解析分野と協力して、分子生物研究者が容易に種々のゲノム解析ソフトウェアを利用できるよう、GUIベースのソフトウェアの開発を行っています。詳細は遺伝子情報解析分野の項を御参照下さい。

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職員:講師  高木 達也
   助手  小野比佐好
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