●帰無仮説
”ある仮説”が正しいかどうかの判断のために立てられる仮説です。
たいていは否定されることを期待して立てられるます。
例えば、「コインを20回投げたとき14回表が出た
としたらコインに歪みがないといえるか」という問題を考えた場合に、
「コインに歪みがない」という仮説にあたります。
また、これに対立している証明したい仮説を対立仮説といいます。
●有意水準
ある仮説を棄却するかしないかを決める基準の確率です。よくαで
表されます。
このα以下の確率を持つことは、”稀に起こること”
と判断します。その結果、その仮説は棄却
されることになります。
例えば、コインを20回投げたとき14回表が出た
としたらコインに歪みがないといえるか、という問題を考えます。
歪みがないという帰無仮説を「p=1/2」であらわすと、
帰無仮説が正しいなら、それがおきる確率は0.0577です。
このときα=0.1とすると0.0577は稀に起こることであり有意に
ずれていると判断され、帰無仮説は棄却されるが、α=0.01とすると
この確率は十分起こりうる=pの2/1からのずれは有意ではないと判断されます。