◎一元配置分散分析
ある1つの因子を
取り上げて、その因子について条件を変えることにより
データに違いが生じるかどうかを検定する方法です。
因子についての条件が同じものを集めた集団を群と呼びます。
各データはほぼ正規分布に従いかつ等分散であるものとします。
各群のデータ数は同じでなくてもかまいません。
例:ある化学合成において温度を200,220,250℃の3種類に設定して
実験を行う。また各温度の設定で複数回の実験を行いデータを取るものとする。
*この実験の場合の因子は「温度」ということになります。ここで、
温度によってデータに違いがあるとわかってもどの群で差があるかを
知ることはできません。
◎二元配置分散分析
2つの因子を
取り上げて、それらの因子についての条件を変えることで
データに違いが生じるかどうかを検定します。
○各水準の繰り返し数が等しく、
1である場合
ひとつの条件に対する測定値がすべて1つである場合のことです。
例:以下の表のようなデータがあるとき、「4種の飼料間で体重増加に差があるかどうか、また3種の系統ごとで体重増加に差があるかどうか」を調べる。
飼料 | ||||
系統 | A | B | C | D |
あ | 9.2 | 15.5 | 10.0 | 16.7 |
い | 3.2 | 19.0 | 15.8 | 10.3 |
う | 7.6 | 18.9 | 8.4 | 10.1 |
21-30歳 | 31-40歳 | 41-50歳 | 51-60歳 | |
0-6 | 14.2 13.5 14.3 | 15.0 14.6 17.7 | 19.8 15.9 20.3 | 18.5 16.9 19.6 |
6-12 | 12.8 18.6 17.5 | 18.4 17.2 14.9 | 16.9 16.4 18.7 | 20.1 19.8 19.2 |
12-18 | 14.2 15.7 18.2 | 17.9 19.6 14.7 | 20.1 21.3 16.5 | 19.3 28.5 20.2 |
18-24 | 20.1 17.7 20.5 | 15.7 18.2 20.4 | 19.9 16.3 17.3 | 22.4 22.2 24.0 |
b1(低温) | b2(中温) | b3(高温) | b4(超高温) | |
a1 | 6.0 5.8 |
7.8 8.1 |
9.8 6.7 8.4 |
8.2 5.9 7.6 |
a2 | 8.8 6.6 |
8.4 7.1 |
8.5 6.4 6.7 |
7.3 9.4 9.8 |
a3 | 6.4 7.4 9.4 6.9 |
7.9 9.2 6.7 8.2 |
9.2 5.5 7.3 9.6 8.4 7.7 |
5.3 9.7 5.5 6.4 8.6 7.2 |
マウス | ラット | |
雄 | 24.8 23.9 24.1 |
25.0 26.6 |
雌 | 28.8 22.6 |
28.4 27.1 29.5 26.8 |